【家庭内暴力】 発端の背景とは
こんにちわ、あさがお不動産の早川です。
今回は暴力犯罪(暴行罪)の中で、最も犯罪とならない暴力、家庭内暴力について記事にまとめました。なぜ家庭内暴力は起こるのか?発端の経緯について調べてみました。
親と子の関係だったり、兄弟姉妹の関係だと特に表面化せず、警察も民事不介入として遠ざけてた時代ありました。
親しい者同士はその距離の近さゆえに、罵りあい、憎しみあうこととなりがちです。
ニュースでも多く耳にし、近年では決して珍しくなくなってしまった家庭内暴力。
世界でも平和な国と知られる日本で、なぜ家庭内での虐待が起きてしまうのでしょうか。家庭内暴力の実態と背景を探ってみます。
家庭内暴力の実態
警察庁HP 生活安全の確保に関する統計等より
警察庁で2003年に記録が開始されてから、15年連続で増加しています。昭和時代では家庭内暴力というと、特に反抗的な子供たちが親に対して行う虐待のイメージがありました。
しかし時代とともに、虐待する人やされる人、また暴行の内容も変化。
警察庁HP 生活安全の確保に関する統計等より
殴る蹴るなど直接的に身体を傷付けるだけでなく、言葉の暴力をはじめ携帯電話やパソコンの履歴などなどから相手を干渉するなど、間接的に徐々に精神的被害を与えるケースも増えています。
家庭内暴力の被害者
警察庁のデータによると、家庭内暴力の被害者の80%は女性。
しかし、2014年から2018年では男性の被害の事例も3倍になり、令和元年には17,815人に増えました。
また、児童虐待の問題が2014年以降大きくなっており、児童虐待で逮捕された人の数は、2018年の1,149人で、1989年の242人から増加しています。
増える子供と男性への暴行
警察庁HP 生活安全の確保に関する統計等より
特に男性と児童への虐待件数が増えている理由として考えられる事の一つとして、第三者の他者への関心が高くなったことにあると言えるでしょう。
特に児童虐待では、虐待を受けている子供本人が学校や警察へ報告することがありません。
近所の大人が、怒鳴る親の声や子供の泣き声を聞いたり、怯えている子供を見つけるなどし、虐待を疑って警察や児童相談所に相談します。
また、最近では、実親が子供の身体を過剰に触るなどの報告もされています。女性から男性への暴行については、時代の流れが大きく関わっています。
年功序列や男尊女卑を、社会の仕組みとして当然のように考える団塊の世代とは一変。バブル崩壊以降、女性の社会進出が加速するとともに、穏やかな男性が増えました。
家庭内では妻が夫に意見を主張。やがてエスカレートして妻が暴力を振るうようになるというケースが増えています。
家庭内暴力が起こる理由
家庭内暴力が起こる背景として、虐待者にいくつかの共通点が挙げられます。
虐待者の特徴
⚫︎自尊心が低い
⚫︎嫉妬深い
⚫︎怒りなど感情のコントロールが苦手
⚫︎教育や社会的地位などにおいてパートナーより劣っていると感じる
こうした感情により、一方のパートナーが他方をコントロールし支配する必要性を感じたときに、感情表現の方法として暴力が行われています。
また、密室で長い時間を過ごす夫婦や親子などの家庭内で起きたことは、深刻であればあるほど、第三者に知られないように隠される傾向があります。
特に家庭内での性的暴行では、被虐待者からの報告がほとんどされません。
その為、虐待者は、虐待が世に知られることを恐れるどころかパートナーを脅すことで強い立場を取り、虐待がエスカレートしていくのです。
家庭内暴力の問題点
これまでお話ししたように、家庭内暴力は何十年も昔から起こっています。それにも関わらず、なぜ対策できずに増え続けるのでしょうか。
問題点
①他人が知らない家庭内で起こる→発見されにくい。エスカレートする。
② 被虐待者が被害を積極的に話さない→事実が確認できず、適切な対応ができない。
③警察が家庭内に深く踏み込まない→重大事件になりかねない。対応が遅れる。
このように、周囲には見えにくい家庭内暴力ですが、このまま件数の増加や凶悪化を見過ごすわけにはいきません。
家庭内暴力を防ぐために
家庭内暴力は日常生活の中で、突然起きます。そして家庭内暴力は、虐待者も被虐待者も当事者が辛い思いをしながらも動けずにいます。
虐待されている本人の場合
ほとんどの虐待者は、自身の感情をコントロールできず衝動的になるため、何をしたのか覚えていない場合も多くあります。
虐待を受けていると自覚をしたらすぐに、相手にわからないように、証拠を残すようにすることが重要です。
⚫︎起こったことを日記に付ける
⚫︎信頼できる友人や家族に話す
⚫︎音声メモを残す、家族の留守番電話でも可
⚫︎外傷がある場合は写真に残す
少しでも証拠を持って、なるべく早く警察に行きましょう。物的証拠を多く残したくなければ、友人や家族に話すのが一番です。
パートナーに脅かされている場合も恐れる必要はありません。虐待されていることは恥ずかしいことではないので、一人でもいいので信頼できる人に話しましょう。
周囲の人が虐待されているかも?
友人や家族など近い関係の場合なら、直接聞いてみても良いでしょう。近所の顔見知り程度であれば、警察に相談を。
この時大切なことは、日時や状態など具体的な話をすることです。特に子供の場合は発見が難しいので、地域で注意して見る必要があります。助けを求めている人がいるかもしれません。
前回記事【それって虐待?しつけ?見かけたときの対処法について】
さいごに
このように家庭内暴力の発端の背景には、日本の経済的・社会的変化に伴う人々の複雑な感情表現が深く関わっていることがわかります。
今後ますます変化し続ける日本では、昔ながらの横の繋がりを大切にした人間関係の構築が、家庭内暴力を減らす根源になるかもしれません。
いかがだったでしょうか?あさがお不動産は一般的な物件紹介の他にも、福祉的な取り組みを何年にも渡って続けています。
誰も信用できなくてお部屋探しに不安を抱える方、転居方法に方法にお困りの方は、ぜひあさがお不動産にご相談ください。
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