これってパニック障害?
症状や原因・上手な付き合い方と
周囲の理解
こんにちわ、あさがお不動産の早川です。みなさんは突然の恐怖感に襲われめまいや呼吸がしにくくなったことはありませんか?
近年、パニック障害の患者数は年々増加しています。厚生労働省の研究によると。1996年には4千人以下でしたが、2017年までの20年ほどでその数は8万人を超えました。
これはパニック障害という言葉や症状自体が一般的に認知され、医師の診断を受ける人が増えたことも患者数の増加の原因の一つと考えられます。
当店を利用されるお客様の中にもこの障害に悩まされている方も多く、中には他の障害(症状)と併発されている方も居りました。
パニック障害とはどのような病気なのでしょうか。今回はパニック障害の原因・対策について解説します。
パニック障害とは
パニック障害とはその名の通り、突然の不安感や恐怖感に襲われ、めまいや動悸、呼吸がしにくくなるなど、症状が出る不安症の一つです。
体調が良い時であっても、あらゆることがきっかけでパニックの発作が起こるため、コントロールしにくいのが特徴です。
パニック障害のさまざまな原因
パニック障害の原因は、明確には解明されていません。予期せぬタイミングでパニック障害発作は起こるものの、研究によると遺伝や発達障害など先天的なものが関連しているともされています。
パニック障害はまた、進学や就職、結婚、出産などの人生の転換期での強いストレスが発症のキッカケになることもあります。
例えば職場で上司にひどく叱られたり、電車で倒れたりというようなことがトラウマになり、似たような場面に直面すると不安や恐怖が一気に襲い身体が震えた経験がある人もいるかもしれません。
また、睡眠不足や過剰な飲酒が原因でパニック障害が発生するケースも。このように、パニック障害の原因は身近なところにもあります。
パニック障害の患者数の推移をみると、社会の不安定さが読み取れます。例えば、東日本大震災で多くの人が生活に不安を抱えた2011年で急増。
財団法人消防科学総合センターより引用
データにはまだ出ていませんが、2020年とそれ以降のコロナウイルスのパンデミックで脅かされた日常生活では、パニック障害の患者数は間違いなく増加すると考えられます。
人間が生まれた時から備わっている感覚は、恐怖感のみだと言われています。恐怖を経験した時、自らの身体を守るために何らかの反応が起こることは自然な事なのかもしれません。
パニック障害のさまざまな症状
パニック障害の症状は、ある日突然襲ってきます。何か体調が悪いかも…..と感じた数分以内に激しい不快感や恐怖感がピークに達します。
何度かパニック発作を経験した人は、またパニック発作が起こるのではないかと、不安が増してきてしまいます。明らかな原因がない突然の恐怖や不安を感じた時は、もしかしたらパニック発作を起こしているかもしれません。
パニック発作は通常10~20分続き、極端な場合には症状が1時間以上続くことがあります。発作が続く時間は人によって異なり、症状は身体的なものから精神的なものまでとさまざまです。
パニック障害に関連する一般的な症状
・動悸、心拍数の上昇
・呼吸困難
・窒息、息切れ
・めまい、立ちくらみ
・吐き気や腹部が苦しい
・発汗または悪寒
・震えやしびれ
・公共の場や広場への恐怖
・現実感喪失(非現実感)などの精神状態の変化
・知覚異常(しびれまたはうずき感)
・胸の痛みや緊張
・コントロールを失うことや「夢中になる」ことへの恐れ
・死ぬかもしれないという恐怖感
パニック障害は治る?
パニック障害の症状は強い症状が途端に現れるため、よけいに怖いと感じやすいものでう。
しかし、治療によって症状が出にくくなるよう管理したり、改善することができます。症状を軽減し、生活の質を向上させるためには、症状を自覚したら早く適切な治療を受けることが重要です。
パニック障害の治療法
パニック障害の治療は、パニック発作の強さの軽減と頻度を減らすことを目的に行われます。
治療には、薬物療法と心理療法の2つのアプローチがあり、症状によって薬物療法と心理療法を組み合わせた治療が行われます。
パニック障害の薬物療法
薬での治療は、パニック発作の症状を軽減するのに役立ちます。抗不安薬と抗うつ薬の併用から始まり、効果が見られたら抗不安薬を減らし、抗うつ薬も効果を見ながら減量などします。
パニック障害の心理療法
心理療法は、パニック障害と症状について理解し、それらを対処する方法を学ぶのに役立ちます。
例えば、認知行動療法では自身の経験を通してパニック症状が危険ではない事を学びます。
パニック発作への恐怖を感じなくなる事が、パニック発作のために避けてきた状況への恐れを克服することにつながるのです。
また、治療と並行して生活習慣の見直しも症状の軽減に役立ちます。
・睡眠をしっかりとる
・適度な運動をする
・カフェインやアルコール飲料を避ける
治療を進めていくにつれて症状が改善された場合でも、また再発することがあります。症状を悪化させないために、定期的な受信が必要です。
パニック障害との上手な付き合い方
パニック障害の多くは、治療によってある程度の症状が緩和されます。一方で治療が難しい慢性的な状態が続く事もあります。
恐怖や不安感を感じた時にどう対処できるかを知ることで、パニック発作が出た時の心と体の準備が症状の軽減につながるのです。
『パニック発作への準備』
・深呼吸で呼吸をコントロール
パニック発作の最中では、ほとんどの人は呼吸が速く、それが心拍数の上昇やめまい、失神を引き起こします。
人の呼吸は、ストレス環境下ではとても浅いため、日常的に深く呼吸をすることを意識することがとても重要です。
深呼吸は、鼻からゆっくりと息を吸い込み、そのままキープ。そして息をゆっくりと吐ききり、繰り返します。過呼吸にならないように、各呼吸の間に約3秒間一時停止します。
立っていても座っていても、横になってもできるので身体がリラックスする状態で行いましょう。
・筋肉をリラックス
発作が出た時に、しびれや痙攣などの症状が出にくくするための、筋肉をリラックスさせるエクササイズです。深呼吸と一緒に行うとより効果的です。
まずはじめに、肩や首回り、ふくらはぎやももなど、どこでもいいので筋肉を意識し、力を入れます。次に、力を入れた筋肉の緊張を一度開放します。力を入れてリラックスするときは、一つ一つの筋肉に注意を払います。急に行うと筋肉が痙攣してしまいますので、毎日少しずつ行いましょう。
・恐れに直面する
パニック障害をコントロールする最も良い方法は、あえて恐れに立ち向かう事であるという専門家の意見もあります。
自身を症状に鈍感にすることができるように、自発的にパニック発作を起こすというもの。
自分にあえて症状をもたらすことで、パニック発作や発作中に起こる感情をコントロールする感覚を得るのが目的です。
最終的にはパニック発作を引き起こす状況になれることになるので、身体的にパニック発作の症状に反応しなくなります。
パニック障害と周囲の理解
近年、パニック障害の認知度は高くなってきていますが、実際に症状の詳細など知る人はまだまだ多くありません。
家族や友人、職場など身近な人の中にもパニック障害で苦しんでいる人がいる場合は、寄り添うことが大切です。
パニック障害がある人は、発作が起こることを恐れたり、パニック発作になった時のことを思い出したりすると、再度発作を引き起こす可能性があるため不安な日々を過ごしているかもしれません。
パニック障害は一時的な発作が繰り返されますが、症状を疑いながらも心療内科や精神科に行くこと自体をためらい、治療を始めないケースや、本人がパニック障害だと自覚していない場合もあります。
もし周りにパニック障害の症状がみられている人がいる場合は受診をすすめましょう。一人で受信することに不安を感じ、発作が起こることが考えられるので、可能であれば付き添えるようにしましょう。
治療の開始が早ければ早いほど、重症化のリスクを減らせることができます。ただし、本人が拒絶する場合は強制すべきではありません。
不安や恐怖の原因となるストレスやトラウマについて話すことがあれば、じっくりと向き合って聞きましょう。
さいごに
人によってさまざまな原因や症状があるパニック障害。不安や恐怖感が急に襲う発作を軽減し、生活の質を向上させるためにも、パニック障害かもしれないという本人の自覚や、早めに医師、または専門家に相談することがとても重要です。
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