これってADHD?生きにくい大人のADHDの特徴
治療法と理解について
こんにちは、あさがお不動産の早川です。
毎日同じことをしているのに忘れてしまう、なんとなく生きにくさを感じている…。
といった悩みがある人は多いかもしれません。そういった症状を長年感じている人は、ADHD(注意欠如・多動性障害)の可能性もあります。
大人のADHDは、ADHDの特性をもつ子供の症状や治療法と同じわけではなく、特徴があります。この記事では大人のADHDのタイプと症状、治療法と付き合い方(向き合い方)を開設しました。
ADHD(注意欠如・多動性障害)とは
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、小児期の最も一般的な新駅発達障害の1つです。
神経発達障害といってもその症状は個人差が大きいため、世間一般では「個人の特性」として扱われることが多いです。
世界でADHDの特性を持つ人は、子供では約5%、大人のADHDでは2.8%と推定されています。女性よりも男性に多いというデータはあるものの、男性は本来、女性よりも落ち着きがなかったり、衝動的な性質があることもあることや、女性のADHDの症状は比較的、穏やかであることが診断につながっているという意見もあります。
また、世界の歴史を変えた著名人をはじめ、スポーツ選手やミュージシャンなど現在活躍している人の中にも、ADHDと診断されている人は多くいます。ADHDの特徴は、決して悪いことばかりではないことがわかります。
大人のADHDのタイプと症状
ADHDの症状は、個人により違いが大きいもの。最も強く現れる症状により、3つのタイプに区別されます。
1.注意欠如タイプ
・やらなければならないこと、タスクを整理や官僚が困難
・詳細に注意を払ったり、指示や会話にしたがうことが困難
・時間の管理が苦手
・マルチタスクが苦手
2.多動・衝動タイプ
・順番をまったり、指示を聞いたりすることが困難
・長時間じっとすることが苦手
・優先順位が混乱
・適度の活動または落ち着きのなさ
・不十分な計画
・ストレス耐性が低い
・気分のむらが激しい
・ストレスの対処に問題がある
・ほかの人よりも多くの事故や怪我をする
3.2つのタイプの混合
・タスクに集中し続けるのに問題がある
・最深の注意を払わないことでミスをする
・気が散りやすい
・指示に従わない
具体的には、職場で日常の雑用(請求書の支払い、電話の転送、予約など)を忘れることがよくあったり、長期間の精神的な集中を必要とするタスク(レポートの準備、フォームへの記入)を避けるなどします。
子供から大人のADHDの実情
ADHDは遺伝的または神経生物学的な根拠がある反面、原因は明確ではありません。
幼児期かた青年期に発症しているものの、大人になって初めてADHDの注意力欠如の症状に気づくケースが多くいのは、症状が目立ちやすい多動性タイプでないため認識されなかった可能性があります。
【ADHDの大人】
特に未治療の場合では、生活の質の低下につながります。ADHDでのある人は、仕事を得るのが難しかったり、仕事が長続きしなかったりするなどみられます。
また、友情、恋愛、家族などの人間関係でも苦労し、孤独になりやすい傾向が。
また、うつ病や不安神経症、などの他の心理的な症状も、大人のADHDでは伴う可能性があります。
2017年の分析によると、大人のADHDで双極性障害を発症する割合は5.1~47.1%と推定されており、ADHDの大人の約20~50%はうつ症状など、なんらかの不安障害を持っています。
アルコールなどの中毒、さらに飲酒運転や不注意による事故など脆弱性が高いといえます。
【女性のADHD】
女性における注意欠如タイプは、多動・衝動性タイプよりも多くみられます。注意欠如タイプのADHDを持つ女子は幼少期であってお、ADHDを持たない女の子より静かで受動的であることが多く目立たないため、ADHDと診断されないことも。出産し、自分の子供がADHDと診断されるまで自覚しない場合も少なくありません。
また、ADHDのある女性は、自尊心が低い傾向があります。ADHDと同時に不安障害も発症し、恐怖症を強く示す場合も。
ADHDの診断
大人になって初めて気づいたADHDの症状でも、早い治療が効果を発揮します。
例えば、注意散漫で簡単なタスクをミスしたりなど、ADHDの特性を持っていない人でもADHDに似た症状を自覚することがあるでしょう。それが最近のことか、過去にたまにしか怒らなかった場合、おそらくADHDではありません。
またADHDの特定の症状は、不安障害などの症状と似ているため、診断が難しいこともあります。ですから、ADHDの診断には、
・身体検査:症状の確認と他に原因がある可能性を除外するため。
・情報収集:健康状態、本人または家族の病歴、症状の病歴について質問する。
・心理テスト:症状に関する情報の収集と評価に役立つADHD評価など
以上の3つが組み合わせて行われます。その症状によって日常性威喝に支障がある場合のみ、ADHDと診断され治療が行えるようになります。
ADHDの治療法
大人のADHDの一般的な治療法には、薬物療法、スキルトレーニング、心理カウンセリングがあります。
これらを組み合わせることにより、少女を軽減する効果を期待できます。
どの治療法が最適かを判断するまでには、時間がかかる場合もありますので、薬だけでなく焦らずに心理療法と環境を整えることが最も重要です。
【ADHDの薬物療法】
神経伝達物質と呼ばれる脳内化学物質のレベルを高め、バランスをとり、注意欠如、多動・衝動の症状を軽減する効果を期待。症状によって、抗うつ薬が併用されることもあります。
【ADHDの心理療法】
ADHDの心理療法では、
・時間管理と計画力の向上
・衝動的な行動を減らす方法を学ぶ
・問題解決スキルの向上
・過去の失敗へ対処する力
・自尊心の向上
・人間関係を改善する方法を身に着ける
を目的とし、具体的には認知鼓動療法や、家族・夫婦でのカウンセリングを行います。
・認知行動療法
否定的な思考パターンを肯定的なものに変えるためのスキルを習得し、学校、仕事、人間関係の問題などのに対処するのに役立ちます。
また、うつ病や他の精神的なものに変えるためのスキルを習得し、学校、仕事、人間関係の問題などに対処するのに役立ちます。また、うつ病や他の精神的症状にも効果がみられます。
・家族、夫婦でのカウンセリング
ADHDを持っている人と同居する人のストレスに対処し、周囲がADHDの人を助けるために何ができるかを学びます。家族内のコミュニケーションや、問題解決のスキルを向上させることも期待できます。
自分がADHDの場合の付き合い方
ADHDである人は、社会で生きづらさを感じているかもしれません。
しかし、始めにもお話した通り、ADHDであることは悪いことばかりではありません。ADHDである多くの人が、その特性を自ら理解することで前向きに学び、生かすことができています。
約束を忘れたり、期日を守れず、衝動的で理不尽な言動によって周囲の人に負担をかけることがあるかもしれません。しかし、このような問題に焦点をあてた治療法と、行動をよりよく見直す方法はとても効果的です。
ADHDは一人一人の特性が違うため、全ての人に当てはまるとは限りませんが、できることから試してみましょう。
・毎日のタスクのリストを作成し、優先順位をつける。
(例)1.友人と食事 2.役所へ電話 3.買い物
・タスクをより詳細に、より管理しやすいように分ける。チェックリストがおすすめ。
(例)1.駅で11時に待ち合わせ 2.戸籍と住民票の〇〇について 3.薬局、スーパー(それぞれの買い物リスト作成)
・付箋で自分にメモを書き、冷蔵庫、デスク、車など必ず目に付くところに貼る
(例)絶対に〇〇へ電話忘れない!→部長へ報告!
・予約や期日がわかるように、携帯電話のスケジュール帳やタスクリストを使用。アラームは期日より早めに設定する。
・ノートや携帯電話の機能を使って、覚えておく必要のある事柄やアイデアをメモにできるようにしておく。紙と携帯電話などの両方で情報を整理する習慣をつける。
・毎日同じルーティーンで、鍵や財布など大事なも同じ場所に置く。
・全て一人でやろうとせず、家族や友人などに助けを求めること。
ADHDと周囲の理解
世間では、ADHDという言葉やそのイメージばかりが先行し、ADHDを持つ人たちの悩みや苦労にはあまり理解されないのが現状です。
そのため、ADHDを持っていることを自ら周囲に話すことは少なく、周囲の人から離れ、孤独に陥りやすい傾向があります。
ADHDの症状は治療が進めば軽減され、社会に馴染んでいきますがすぐに症状がよくなるというものではありません。
ですから、ADHDで悩む本人と、家族や友人、同僚など周囲の人の理解とサポートが不可欠です。
タスク管理やコミュニケーションなど、苦手な部分を一緒に管理することで本人の心の負担も減る、併発するうつ症状など不安障害の改善にもつながります。
また、ADHDを持つ人が集まるサポートグループでは、他の人と経験や情報、対処法などを共有するため、より具体的に知ることができます。オンラインで活動するグループも増えてきているので字委託から気軽に参加してみるのもいいでしょう。
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さいごに
ADHDの治療は、症状を持つ本人の症状への自覚と周囲の理解から始まります。
生きづらさを感じる大人のADHDは、複雑であり症状もさまざま。その特性を理解し治療をしていくことで、症状を抑え、社会に馴染むことができます。
しかし人間はADHDの人、ADHDではない人の2種類に分けられるわけではありません。
ADHDと診断されても、症状の出方、程度は人それぞれです。診断されなくてもADHDの特性を持つ人も多く見受けられます。
つまりその人の特性がたまたま社会環境に合わず、治療を必要とする場合にだけ診断が下るのです。ADHDの特性を持っている人でも社会で上手に暮らしていけるのであれば、診断も治療も必要ないと考えます。
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